住まいとお金のお話

【平屋vs2階建て】バリアフリー住宅の正解は?現役営業が実体験で徹底解説!

ケロリン
 
 

バリアフリー住宅を建てたいけれど、2階建てか平屋かどちらがいいんだろう…?

バリアフリー住宅を建てたいけれど、2階建てと平屋、どちらが良いのか悩む方も多いのではないでしょうか?

「バリアフリー住宅といえば平屋」と思われがちですが、実は2階建てでも工夫次第で快適な住まいを実現できます。

ケロリン(パパ)
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私は現役の住宅営業として、多くのご家族の住まいづくりをサポートしてきました。

また自身も、医療的ケアが必要な子どものために、平屋のバリアフリー住宅を建てた経験があります。

 

この記事では、平屋と2階建てそれぞれのメリット・デメリットを、実体験とプロの視点からわかりやすく解説します。

今後の暮らしを見据えた住まい選びに、ぜひお役立てください。

  

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広い敷地なら平屋がオススメ

結論ですが、敷地面積が70坪(約230㎡)前後あれば、ほとんどのケースで平屋が適しているでしょう。

しかし、状況によっては2階建てが良い場合もありますので、平屋のメリット・デメリットをご紹介します。

平屋のメリット
  • 生活動線がすべてワンフロアに収まる
    移動が水平なので、歩行や車いすでもストレスが少ない。
  • 転倒・転落のリスクを最小限にできる 
  • 介助がしやすい
    夜間のトイレ介助や、急な対応もスムーズ。
平屋のデメリット
  • 土地価格が高額になりがち
    特に都心部だと手が届かないケースも。
  • 狭小地だとプランニングがしにくい
    逆に生活しにくい間取りになることも。

我が家では、車いすの移動ストレスを軽減したかったので平屋にしました。

ケロリン(パパ)
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プランニングにおける注意点はこちらの記事にまとめています。

  

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それでも2階建てを選んだ方がいい場合

 2階建てが選ばれる背景には、こんな事情があります。

  • 都市部などで土地が狭く、平屋が難しい
  • 実家の敷地に建て替えたいが、敷地に余裕がなく2階建てになる
  • 予算的に平屋の建築費が合わない

「バリアフリー住宅=平屋」という先入観にとらわれすぎると、動線の悪い家や過剰な住宅ローンに悩まされる恐れがあります。

大切なのは平屋か2階建てかではなく、介助動線・将来の変化・費用を総合的に見た“暮らしやすい設計”かどうかです。

 

2階建ての設計で後悔しないためには

ケロリン(パパ)
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2階建ての場合、注意したいポイントはこちらです。

  • 将来的に1階で完結できる間取りかどうか
  • 10年後、20年後の生活を見据えているかどうか
  • 階段設置の昇降機やエレベーターをつけられる設計か

お子様が小さいうちは階段があっても大丈夫と思いがちですが、体重が増えたり、介助者の体力が衰えたりすると後から後悔する場合があります。

そのため、2階建てでも、可能であれば1階に寝室と水回りがある間取りが良いです。
難しい場合は将来的にエレベーターや階段昇降機を設置できるように設計しましょう。

引用:階段昇降機のタスカル

階段昇降機はエレベーターよりも、導入コストと維持コストが安く採用しやすいです。

ケロリン(パパ)
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階段昇降機は自治体によって、日常生活用具給付やリフォーム補助が出る場合があります。
事前に担当の課にお問い合わせいただくと安心です。

 

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比較表|平屋 or 2階建て

観点平屋2階建て
バリアフリー性階段や段差がなく安心階段があるため工夫が必要
介助のしやすさ1フロアで介助しやすい階段移動は負担が増える
建築費用総額ははやや高くなる傾向坪数が抑えられる分、コストは下がる傾向
将来のリフォーム性下の階がない分、
リフォームしやすい
耐震上制限が出る場合も
防犯・プライバシー外からの視線や防犯には注意が必要プライバシーは確保しやすい

総合的にはやはり平屋に軍配が上がります。
しかし、2階建てでも工夫次第で十分障がい児が暮らしやすい家づくりは可能です。

平屋と2階建てのメリット・デメリットを把握したうえでメーカー・工務店に相談しましょう!

 

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実際に私がバリアフリー住宅を建てた感想

バリアフリー住宅を建てるうえで大切なのは、「今感じている不満を解消できるか」「将来の不安に備えられるか」という視点です。

わが家では、障がいのある長男が生まれた当初は賃貸住宅で暮らしていましたが、日々の生活に不便さを感じることが多くありました。

賃貸での不満点
  • 駐車場と建物まで遠く不便だった
  • 洗面室が狭く、段差もあったため入浴させにくかった
  • エレベーターのない3階に住んでいたため、移動が大変だった
  • リビングと寝室が離れており、夜間の見守りに不安があった

これらの不満を解消することを目標に、バリアフリー住宅の設計をしました。

その結果、今ではストレスフリーで安心して暮らせる住まいを実現できたと感じています。

  • 車いすでも移動しやすくなってストレスが減った
  • 寝室近くに洗面室を作ったため、介助がしやすラクになった
  • リビングから寝室が見え、万が一でも気づきやすく安心できた
  • 洗面室を3.5帖確保し、着替えやケアがしやすくなった

介助が必要な子どもとの暮らしでは、目が届く距離感がとても重要です。

10年後、20年後も見据えて、安心して暮らせる家づくりを心がけましょう!

ケロリン(パパ)
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まとめ|平屋がベスト?それとも2階建て?暮らし方に合わせて選ぼう

バリアフリー住宅を検討する際は、「平屋=理想」と決めつけず、ご家族のライフスタイルや土地条件、将来の変化を踏まえて検討することが大切です。

平屋が難しい場合でも、2階建てで“1階完結型”の設計にする、将来のリフォームを見据えるなどの工夫で、快適な住まいは十分に実現できます。

この記事が、ご家族の今とこれからを見据えた家づくりのヒントになれば幸いです。

ケロリン(パパ)
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最終的には、「今の暮らし」だけでなく「将来の暮らし」にもフィットする住まいかどうかが、バリアフリー住宅の鍵になります。

 

他にもこんな情報を発信しています

私のブログでは、住宅づくり以外にも以下のような情報を発信しています。

  • 障がい児育児に関する子育てやお金の悩み解決
  • 忙しい家庭でも実践できる時短家事の工夫
  • 障がいのある方が使える補助金・助成制度のまとめ

少しでも気になるテーマがあれば、ぜひ他の記事もご覧いただけるとうれしいです。

 

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ABOUT ME
ケロリン
ケロリン
料理パパ
島根県在住。現在30代。
住宅営業サラリーマンです。
3歳の長男(障害手帳1級)と1歳の次男、妻との4人ぐらし。

妻の妊娠中に長男の病気が発覚…
当時は障がいのある親になるなんて全く想定もしていない事でした。

不安でいっぱいだったあの日から幸せな家庭を築くまで、私達が行ってきた体験や工夫を皆様にお伝えできればと思います!

長男の障害名:COL4A1遺伝子関連疾患
病状:先天性白内障、脳出血後遺症、脳性麻痺、早産低出生体重児(35W)

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